バンド活動はビジネス
バンド活動はビジネスです。
こう言ってしまうと、
「いや、そんなことはない。」
「音楽は売れるためにやるものではない。」
「人の心を癒したり、楽しませたりするためにやるものだ。」
と思われる方もいるかもしれません。
確かに、音楽をやる理由は基本的には、
・自分が楽しみたい。
・自分の歌、演奏によって人に何かを与えたい。
の2つになると思います。
音楽に限らず、何かをする時の理由は
「自分、もしくは自分以外の人に何かを与えたいから。」
と言えるでしょう。
では、音楽で人の心を癒したい人がいたとします。
その思いは強ければ強いほど、たくさんの人に聴いてもらいたくなるはずです。
なぜなら、たくさんの人に聴いてもらえばもらうほど、音楽でたくさんの人 の心を癒すことができるかもしれないからです。
音楽で人の心を癒したいのに、自分だけしかいない部屋で歌い続けても 自分以外の人に何かを与えることはできません。
つまり、音楽で自分以外の人に何かを与えたい。ということは、音楽を誰かに聴いてもらいたい。ということだと言えます。
では、音楽をたくさんの人に聴いてもらうためには、どうすればいいのでしょうか?
例えば、TVのCMで自分の歌を放送するとします。
そうすれば、TVを見たたくさんの人の心に少なからず何かを与えることができるでしょう。
いい歌を届けられることができれば、たくさんの人の心を癒すことができるかもしれません。楽しませることができるかもしれません。
しかし、実際はTVのCMで自分の歌を流すということは、莫大な費用がかかってしまいます。
そんなことはなかなかできるものではありません。
では、どうすればいいのでしょうか?
例えば、ライブに1回出演すると、1回100人の人に音楽を聴いてもらえるとします。
しかし、チケットのノルマがあり、チケットがほとんど売れないとすると、1回で費用が5万円かかってしまうとします。
つまり、
「1回のライブ出演=5万円で100人に聴いてもらえる。」ということになります。
では、例えばそのライブで自主制作CDを販売したとします。
定価1000円で毎回5枚売れたとすれば、5000円-[CD製作費]の利益を出すことができる上に、自分たちの歌を広めることができます。
利益を出すことができれば、ライブにもっと出演することができます。
つまり、ただひたすらライブに出演するだけよりも、安い費用でより多くの人に聴いてもらうことができます。
このように、費用対効果を考えたバンド活動は、多くの人に自分たちの曲を聴いてもらうためには必須であると言えます。
どうすれば、同じ費用で、多くの人に自分たちの音楽を届けることができるか?
それを考えるという点で、バンド活動はビジネスだといえるのです。
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